気取らない価格で並ぶ生菓子たち
菓子工房シェルシェの店先に立つと、まず目につくのは生菓子の種類の多さだ。クッキー生地をのせて焼いたシュー皮に生クリームとカスタードの2種のクリームを絞ったクッキーシューは、この店の代表格として知られる。ホームプリンは厳選した牛乳と新鮮な卵で作られ、菓子工房シェルシェの定番として長く愛されてきた。
プリンには半熟タイプもある。生クリームを使ってなめらかな口あたりに仕上げたもので、同じプリンでも狙いがまったく違う。フルーツを3種類使ってふわふわのスポンジで巻いたフルーツロール、チョコのスポンジでガナッシュと生クリームを巻いたガナッシュロールと、ロールケーキだけでも選ぶ楽しみがある。
パティシエ松本雅道が歩んだ道
店を切り盛りするのはオーナーシェフの松本雅道さんだ。専門学校を卒業したのち、プリンスホテルで経験を積み、フランスへ渡った。フランス菓子に強く惹かれていた松本さんにとって、帰国後に勤めた横浜のケーキハウスノリコでの6年間は決定的だったという。経営の考え方も商品の組み立ても、学んできたすべてが覆されるほどの衝撃だったと振り返る。
そこで固まったのが、職人のためのお菓子ではなく、誰からも愛されるお菓子を作るという方針だった。3軒の洋菓子店での勤務も経て、2004年1月、佐倉市染井野に菓子工房シェルシェをひらいた。店名の「シェルシェ」は「探す・努める」の意で、喜ばれるお菓子を探し求める姿勢を映している。
焼き菓子の充実と、注文のしかた
焼き菓子の棚も見ごたえがある。バターの風味を効かせてサクサクに焼いたオリジナルのリーフパイは賞味期限3週間。米粉でしっとり仕上げたカステラや、静岡県産一番茶の深蒸し茶を使ったカステラ、イタリア産の栗とマロングラッセをたっぷり入れて焼いた品など、素材に工夫を凝らした菓子がそろう。アーモンドプードルとメレンゲの生地にヘーゼルクリームをはさんだダックワーズも、シェルシェ風の一品だ。
デコレーションケーキは店頭か電話で注文を受ける。大きな8〜10号は営業日2日前までの予約が確実で、全国配送にも対応している。営業は平日10時〜18時、土日祝は18時30分まで、水曜定休(祝日は営業)。


