創業45年超の秘伝ダレが生む串の奥行き
やきとり道場 小路店の看板は、なんといっても45年以上継ぎ足してきた秘伝のタレで焼き上げる串料理にある。定番のねぎまや若せせりに加え、1日わずか5〜6本しか出せない希少部位「下ごころ」、圧倒的なボリュームで知られる名物道場焼きなど、メニュー表を眺めるだけで迷いが止まらない。つくねをアレンジした「忠助」や、特製つくねをピーマンに詰めた「居候」といった創作串も並び、一軒で何度通っても飽きない構成になっている。価格帯もかなり抑えられており、串1本あたりの単価から考えると気軽に数本追加できる設定だ。
個人的には「焼こころの塩ネギまみれ」のネギの量に驚いた。串以外にも、国産鶏のムネ肉を産地工場で加工・真空パック配送した鶏のタタキや、道場焼きがどっさり載ったやきとり丼、出汁巻き、お茶漬けまで揃っている。アボカドサラダは女性客からの注文が多いという声をスタッフから聞いた。串だけでなく一品料理の幅がここまであると、居酒屋としての使い勝手がかなり変わってくる。
座敷・禁煙・感染症対策まで整えたファミリー対応
唐揚げ・ポテトフライ・餃子・サラダの4品がセットになった「ホームランセット」は、子ども連れの来店時にほぼ必ずと言っていいほど注文が入るメニューだそうだ。和風だしベースの鶏鍋うどんもあり、辛いものが苦手な小さな子どもでも安心して食べられる。座敷席が用意されているため、ベビーカーを畳んで荷物を広げても窮屈にならない。夕方のゴールデンタイムには近隣のファミリー層で賑わう日も珍しくない。
全席禁煙を徹底し、喫煙者向けには専用室を別途設けている。非接触型検温器やCO2検知器の設置など感染症対策の設備投資にも踏み込んでおり、年配の家族を連れてくる際にも抵抗が少ないという声が目立つ。小さな子どもからお年寄りまで同じ空間で過ごせる飲食店は、このエリアでは意外と選択肢が限られる。
1名のサク飲みから22名の宴会まで受け止める席構成
カウンター・テーブル・掘りごたつ座敷と3タイプの席を備え、最大22名までの団体利用に対応する。仕事帰りにカウンターで串を2〜3本つまみながらビールを1杯だけ、というような使い方をしている常連客も多いようだ。掘りごたつの座敷は歓送迎会やちょっとした打ち上げにちょうどいいサイズ感で、貸切の相談もできる。木を基調にした内装が落ち着いた空気をつくっている。
飲み放題は90分と120分の2プランがあり、ドリンクの選択肢は約90種類。ビール・サワー・焼酎・日本酒・ワインとジャンルを横断して選べるため、グループ内で好みがバラバラでも困らないと感じる利用者も多い。コース料金がリーズナブルに設定されている分、追加で串を頼む余裕が生まれるのは宴会幹事にとって嬉しい計算になる。
小路駅徒歩約1分・深夜1時までの営業体制
大阪メトロ千日前線・小路駅の出口から徒歩約1分。近鉄大阪線からのアクセスも良く、雨の日でもほとんど濡れずにたどり着ける距離感だ。初めて訪れる人でも駅を出た瞬間に迷う心配はまずない。営業は深夜1時まで続くため、残業後の遅い夕食や二次会の受け皿としても機能している。
45年以上同じ場所で営業を重ねてきた結果、親子二世代で通っているという常連の話も耳にする。商店街や住宅街に囲まれた立地は、地域の飲食インフラとしての役割を自然に担っている。深夜帯でも串を焼く煙が店先から漂い、仕事帰りの足をふと止めさせる光景が日常になっている。


