高丘西の住宅地、車でも歩いても寄れる場所
うなぎ 架楽があるのは、浜松市中央区高丘西の落ち着いた住宅地の一角だ。基地北門バス停からは歩いて4分ほどで、通勤の帰り道に立ち寄るにも遠くない。駐車場を備えているため、少し離れた町から車で向かう人も無理なく停められる。昼と夜で客層が入れ替わるのも、この立地ならではの動きだ。
営業は昼が11時から14時、夜は17時から20時の二部制で、定休は木曜にあたる。昼どきは一人でさっと鰻丼を済ませる人、夜は家族連れや取引先との会食がゆっくり卓を囲む。サイトには店内写真が載っていて、予約の前に席の広さや雰囲気を確かめておける。
蒸さずに焼く、関西風の地焼きという作り
うなぎ 架楽の焼きは、蒸しの工程を挟まない関西風の地焼きだ。直火で時間をかけて焼くことで、余分な脂が抜けて川魚らしい臭みも和らぐ。皮は香ばしく、身はふっくらと柔らかい状態で皿に届く。濃いタレで塗り固めるのではなく、焼きそのもので素材を前に出す向きの作りになっている。
うなぎが得意でなかった人から「食べやすい」という声が返ってくるのは、この軽やかさの効果だろう。脂のしつこさが引くと、子どもや年配の人も最後まで箸が進む。普段の食事として家族で囲める料理に、うなぎが近づいてくる。
磐田の老舗で培った、店主の焼きの判断
店主の小栗啓人さんは、磐田市の老舗うなぎ店で長く修行を積んでからうなぎ 架楽を構えた。うなぎは仕入れた一尾ずつで太さも脂の乗りも違うから、その日の状態を見極めて焼き加減を細かく変えていく。地焼きは火の入れ方で仕上がりが大きく動くぶん、経験の差がそのまま皿に出る焼き方だ。
正直なところ、開業して間もない店でここまで焼きがぶれないのは、修行時代の積み重ねがあるからだろうと取材して感じた。派手な見せ方に頼らず、一尾の焼きで信用を積もうとする構えが伝わってくる。
鰻重を基準に、量と気分で選ぶ
迷ったときの基準になるのは、鰻一尾に肝吸いと香の物が付く鰻重3,900円(税込)。しっかり食べたい日は鰻一尾半の特上4,800円、途中で味を変えたいならひつまぶし4,300円を選べる。蒲焼きと白焼きを一皿に盛る紅白鰻4,800円、軽く済ませたい時の鰻丼2,800円まで、その日の腹具合で選択肢が広がる。


