スープから始まる林家の味
大量の豚ガラと鶏ガラを炊き込んだスープが、ラーメン林家 本店の看板を担う。豚ガラの力強いコクと鶏ガラの奥深い旨味が重なり合い、濃厚でありながら飲み進めたくなる一杯になる。骨の旨味を引き出すため手間をかけてじっくり炊き上げ、カエシを立たせつつ角を抑えたまろやかさに整える。ただ濃いだけで終わらせない設計で、最後まで美味しく飲み干せる余韻を残している。
麺とチャーシュー、それぞれの役割
麺は家系との関わりが深い酒井製麺の中太麺。しっかりした太さともちもち感を併せ持ち、濃いスープに負けない食べ応えを生む。噛むほどに小麦の風味が立ち、スープとの相性も良い。
チャーシューは炭火で一気に焼き上げる。表面は香ばしく、中はとろけるようにジューシーで、肉の旨味を引き立てる。職人が五感を使い一本ずつ仕上げる渾身の一品だ。個人的には、この香ばしさが濃厚スープの後味を軽やかにしていると感じた。
木更津に根差した店として
店は木更津駅から約15分、朝日3丁目にある。家系ラーメンの価値を守りながら、時代に合わせた一杯を追求し、地域に根差して営業を続けてきた。「一杯のラーメンに、すべてを懸ける」という職人の心を掲げ、味を守ると同時に進化も忘れない。営業は10時から、水曜が定休。電話は0438-25-9999で、ブログやよくある質問など来店前の情報発信にも力を入れている。木更津で長く暮らす人から「一番美味しい」と評される味が、この地に息づいている。


