wine & steak PUCNA HICONA|泉崎のカウンターで紡がれる、熟成とワインの物語

ソムリエが営む熟成肉とワインの専門店

那覇市泉崎の一角で、ソムリエ自らが厨房に立ちステーキを焼き上げる店がある。wine & steak PUCNA HICONAは、年間流通量の少ない神戸高見牛を仕入れ、独自の長期熟成工程を経て提供するスタイルを貫いている。肉の扱いだけでなくワインの選定も店主が一手に担っており、料理と飲み物の設計がひとつの頭の中で完結する構造になっている。カウンター越しに焼き加減を見ながらグラスを傾ける、そんな時間のために8席だけが用意された空間だ。

個人的には、ソムリエが肉を焼くという組み合わせの珍しさが印象的だった。ワインの酸やタンニンの強弱を知り尽くした人間が、熟成肉の脂質や香りとの相性を逆算して火入れしているのだから、ペアリングの精度は通常の飲食店と根本的に異なる。フランス産を軸に世界各地から集められたワインは常時20種以上がグラスで注文でき、ボトルを頼まなくても複数の産地を試せる。一杯ごとに料理との組み合わせを変える遊び方ができるのは、この規模の店ならではの自由度だろう。

長期熟成がもたらす神戸高見牛の変化

鮮度の高い肉をすぐに焼くのとは真逆の発想で、wine & steak PUCNA HICONAでは仕入れた神戸高見牛に時間をかけて熟成を施している。水分が抜け、アミノ酸が増える過程を経た肉は、噛んだ瞬間に広がるコクの深さが段違いだ。希少な銘柄牛をさらに手間のかかる工程に通す判断には、素材への強い信念がにじむ。熟成期間や状態の見極めは経験に依存する部分が大きく、毎日の温度管理を含め店主の手仕事に委ねられている。

「普通のステーキとは香りからして違った」という声が口コミで目立つ。脂の甘みと赤身の旨みが混ざり合う感覚は、焼き立ての湯気が立ちのぼる瞬間にすでに始まっているようだ。那覇で本格的な熟成肉を出す店自体が限られるなか、ゆいレール旭橋駅から徒歩3分という立地でこの水準に触れられるのは、地元の食通にとっても観光客にとっても貴重な選択肢になっている。

大人だけが入れるカウンター8席の設計

wine & steak PUCNA HICONAは18歳未満の入店を断っている。全席カウンターの8席という構成で、予約も貸切も受け付けている。那覇市泉崎1-9-23、旭橋駅から歩いて3分の距離にありながら、店内は静かで落ち着いた空気が流れる。おひとり様で訪れる客も多いと聞く。

仕事帰りにふらりとカウンターに座り、グラスワイン1杯と熟成ステーキだけを頼んで帰る——そんな使い方をしている常連がいるという話を耳にした。全席禁煙で、カード決済や交通系電子マネーにも対応しているため、財布を気にせず身軽に立ち寄れる。2名での予約はもちろん、記念日などに貸切で使う客層もいるようで、席数の少なさがかえって柔軟な運営を可能にしている。

ワインを日常に引き寄せる20種超のグラス提供

ボトル1本を空けるのは気が引ける、という人にこそ試してほしいのがwine & steak PUCNA HICONAのグラスワインだ。フランスを中心に常時20種以上をグラスで出しており、1杯ずつ産地や品種を変えながら飲み比べができる。ソムリエである店主がその日の料理や客の好みを見ながら提案してくれるため、ワインの知識がなくても構えずに楽しめる。「ワインは特別な日のものではなく日常の飲み物」という考え方が、価格設定やラインナップの幅に反映されている。

赤の重めを頼んだら熟成肉の脂と合わせるように薦められ、次に白の辛口で口をリセットする——といった流れをカウンター越しに組み立ててもらえるのは、この店の醍醐味に近い体験だと感じる利用者も多い。ソムリエの提案を受け入れるも断るも自由で、押しつけがましさはない。気になったワインをもう1杯追加する気軽さが、8席の距離感と相まって居心地のよさにつながっている。

那覇 ステーキ

ビジネス名
wine & steak PUCNA HICONA
住所
〒900-0021
沖縄県那覇市泉崎1丁目9−23
レジデンシア泉崎 1階
アクセス
ゆいレール「旭橋」駅 徒歩3分
TEL
070-8337-2260
FAX
営業時間

11:30 - 14:00、18:00 - 23:00
水・木・金・土・日・祝日・祝前日・祝後日
18:00 - 23:00
定休日
URL
https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47034272