無添加堂 つくし野 | 米と290年、添加物のない和菓子を仙台から届ける

「添加物で体を壊した」代表の原体験が、この店の出発点

無添加堂 つくし野が全製品を無添加にしているのは、代表自身の経験に理由がある。食品添加物による体調不良を経験し、「余計なものを加えない食を届ける」という決断に至った。減農薬米や北海道産甜菜糖、国産小豆など、同じ志を持つ生産者から届く素材だけを選ぶ姿勢はその延長にあり、くるみを除くすべての原材料が国産で構成されている。
「子どもに食べさせても何も心配しなかった」という声は、この店が積み上げてきた信頼を端的に示す言葉だ。保存料ゼロ・甘味料ゼロという製造姿勢の結果として、商品によっては消費期限がその日限りとなるが、利用者の多くはそれをむしろ品質の証として受け取っている。個人的には、原体験から生まれた方針がここまでブレなく商品に反映されている点が印象的だった。

蒸かし米を臼と杵で。米から直接作る手間を惜しまない

米を蒸かし、臼と杵で生地にする工程を守り続けている。米粉を使わず米から直接仕込むこの製法によって、噛むほどに広がる香りとふくよかなコシが生まれる。機械製造に移行すればコストは下がるかもしれないが、米本来の力を引き出すためにこの手間を惜しまない姿勢が、無添加堂 つくし野の軸になっている。職人が一つひとつ手作りで仕上げる団子・餅・ゆべしは、甘みもすっきりしており後味がきれいだという声が多い。
ゆべしは米粉と醤油をじっくり練り上げたしっとりした食感が特徴的で、米の旨みが程よい甘みとともに引き立つ仕上がりだ。大福や栗餅など季節の素材を取り入れた商品も手作りで用意されており、品揃えは郷土菓子の多彩さを感じさせる。団子は1本300円(税込)という価格で提供されている。

江戸時代から米と生きてきた、十二代の歴史

1736年に米穀商として産声を上げた佐藤家の歴史は、約290年にわたる。明治から昭和にかけて地域の食を支え続けた末、十二代目の代に米の価格が揺れ動く時代を迎えた。その転機に「米の命を別のかたちで未来へつなぐ」という選択をとり、餅・団子の製造へと転じた経緯がある。長年米を扱ってきた蓄積が、素材への向き合い方として和菓子づくりに受け継がれている。
「素材と手間に込めた誠実さを次世代へ伝える」という言葉は、290年の文脈の中に置いてはじめて重みを持つ。米穀商から和菓子店への転換は業態変更ではなく、米と真摯に向き合う姿勢の継続だったといえる。仙台の地で米と生きることを続けてきた歴史が、現在の製法と素材選びに一本の線としてつながっている。

泉区の店舗・委託販売・冷凍通販で全国へ

仙台市泉区小角字杉下11-3の店舗は年中無休、10:00〜18:00の営業だ。東北自動車道・泉PAスマートICから車で10分、泉中央駅から住吉台方面行きバスで小角バス停下車後すぐという二つのアクセス経路があり、駐車場も完備している。店舗のほか、大崎市岩出山「あ・ら・伊達な道の駅」、太白区茂庭「元気くん市場 仙台南店」「JA新みやぎ ファーマーズマーケット」でも定期的に品を並べている。
急速冷凍によるオンライン通販では全国発送を実施しており、解凍後もつきたての食感が再現できるという利用者の声が届いている。米本来のコシと甘みを閉じ込めたまま届けられるこの仕組みは、宮城県外からの注文者との距離を縮めている。お土産や贈答品としても選ばれており、素材と産地が明確な点が購入の決め手になっているようだ。

仙台 和菓子

ビジネス名
無添加堂 つくし野
住所
〒981-3216
宮城県仙台市泉区小角字杉下11-3
アクセス
東北自動車道の泉PAスマートICからお車で10分ほど
TEL
0228-54-2260
FAX
営業時間
10:00~18:00
定休日
年中無休
URL
https://mutenkado.com